2023.05.07子どもが転んで歯を怪我したら?!
2023年05月07日
こんにちは!
子どもが転んで歯を怪我することは珍しいことではありません。いざという時どのように対処すればよいかを心得ておくことは大切です。外傷の対処法をパターン別にご紹介していきます。
歯が欠けた(破折)
転倒や衝突により歯が欠けてしまうことがあります。小さな欠けであれば、痛みも少なく、神経や歯ぐきへの影響も少なくすみ、歯科医院で修復することができます。大きく欠けてしまった場合は、強い痛みや歯ぐきの腫れを生じることもあります。特に、歯髄(歯の神経)まで達しているかどうかにより処置が変わってきます。
いずれの場合も、受傷から治療までの時間が短いほど、元の形に修復できる可能性が高くなります。歯の破片はティッシュなどに包んだりせず、乾燥しないように牛乳または歯牙保存液、生理食塩水に浸した状態で歯科医院までお持ちください。歯牙保存液や生理食塩水は、薬局などで市販されています。牛乳アレルギーのある場合は、牛乳に浸すことは避け、歯牙保存液もしくは生理食塩水をお使いいただくようお願いいたします。
歯がぐらぐらしている(動揺·歯根破折)
歯そのものがぐらぐらしている場合と、歯の根が折れてぐらぐらしている場合があります。出血を伴う場合は、清潔なガーゼなどで止血を行い、できるだけ早く歯科医院を受診しましょう。歯を元の位置に戻してからワイヤーなどで固定するなどの処置をします。
歯が完全に抜けてしまった(脱離)
この場合も、受傷から治療までの時間が短ければ、歯を元の位置に植えなおせる可能性もあります。受診までの時間は30分程度が理想的です。歯の組織が生きているうちであれば、予後も良好であるといわれています。
抜けた歯の歯根膜(歯の根のまわりについていて、歯と骨をつなぐ役割をもつ膜)を保護することために、なるべく歯の根は触らず、土などで汚れてしまっていたとしても、こするように洗うことは避けましょう。牛乳または歯牙保存液、生理食塩水に浸した状態で歯科医院までお持ちください。
このように、歯の怪我はすぐに処置が必要なケースがほとんどです。処置が成功しても、後々永久歯に影響を及ぼす可能性もあるため、その後の経過観察も重要となってきます。
歯を怪我した時は放置せず早めに歯科医院を受診し、適切な処置を受けるようにしましょう。
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