歯医者で働く、子どもを持つママ達のブログ

2023.07.18妊活中・不妊治療中の方に向けた歯科治療について

2023年07月18日

こんにちは!

当院では病院に通っているわけではない妊活中の方を含めた不妊治療中の患者様のために、安心して歯科治療を受けてもらえるように歯科治療専門外来を作りました。

 

 

  • 不安なく受けられる歯科治療

不妊治療中に病院から配布される「よくある質問」の中に歯科治療に関する質問がありますよね。

『緊急の場合は歯科医師と相談』と書かれていたり、実際に先生に質問をすると『歯科の先生と相談して治療をしてください』と言われてしまうことが多いとよく耳にします。

歯科の先生と相談をしようと思い質問をすると、『薬や治療が大丈夫か産婦人科の先生に聞いてください』と言われてしまったり、当たり障りない治療で終わってしまうこともあります。

患者様は緊急性のある治療がどれなのか分かりませんし、歯科医師も何かあったら困るからと積極的になれません。

自分自身が4年間不妊治療をしていた経験があるので、自分の経験を活かして不安なく不妊治療中の歯科治療ができるようにしたいと思うようになりました。

 

  • 診療の流れ

不妊治療の内容に合わせて歯科治療の計画を立てていきます。

妊娠を希望している方はレントゲン、投薬、麻酔に関しての資料を見ていただきながらご説明し、患者様ご本人と相談の上決定していきます。

また、治療のアシスタントを含めたスタッフは担当を決めて対応し、治療のたびにスタッフが変わらないようにしております。

 

  • 妊活中に歯科検診が必要な理由

 

・母親に虫歯があると子どもの虫歯リスクも上がる

出産直後の赤ちゃんのお口の中には、虫歯菌(ミュータンス菌)が存在しません。

しかし、母親に虫歯があると唾液を介して赤ちゃんの虫歯リスクが上がるといわれています。これから生まれてくる子どもの虫歯を防ぐためには、まずお母さんの虫歯を治し、口腔環境を整えておくことが大切なのです。

 

・歯周病が胎児に影響を及ぼすことも

近年では、歯周病が胎児の健康状態に悪影響を及ぼす可能性があることが分かっています。

母体が歯周病にかかっていると、早産や低体重児出産のリスクを高める恐れがあります。そもそも女性は妊娠するとホルモンバランスの影響で、より歯周病にかかりやすくなってしまいます。

歯周病を予防・治療するためにも、できるだけ妊娠前に歯科検診を受けておきましょう。

 

・妊娠すると治療に通いにくい

歯科治療は妊娠してからでも受けることができますが、安定期(16週~)までは控えたほうがいいといわれています。また、つわりがひどいときや、お腹が大きくなったときは、治療そのものが困難になることも。

体力的にも余裕のある妊娠前に治療しておいたほうが安心です。

 

 

妊活中や不妊治療中は、いろいろと心配になったり不安な気持ちがわいてくるものです。

そんな時は、ぜひお気軽に「いちば歯科医院」へご相談下さい。