2023.08.14歯周病と不妊との関係
2023年08月14日
妊活・不妊治療中は赤ちゃんを授かるために食事や睡眠、運動に気をつけているものの、デンタルケアは手つかず、そんな人も多いのではないでしょうか?
実は、見落としがちなお口のトラブルが、妊娠を遠ざけている可能性もあるのです。
この記事は歯周病など、注意が必要な歯のトラブルと体への影響、そしてその予防策を紹介します。
歯周病とは歯ぐきが歯垢に含まれる細菌に感染して、はれたり、出血したりする病気で、症状が進行すると歯を失うこともあります。歯周病は自然治癒することがありません。
以前から妊婦さんが歯周病に罹っていると早産や低出生体重児が発生する可能性が高くなることが知られています。妊娠すると、女性ホルモンのエストロゲンや黄体ホルモンの分泌量が多くなるので、高エストロゲン・黄体ホルモン環境を好む歯周病菌が増加するのです。
この歯周病菌がプロスタグランジンという子宮収縮作用を持つ物質を発生させ、早産や低出生体重児の発生につながってしまうのです。
妊娠すると、自治体によりますが、母子手帳と一緒に『妊婦歯科健診受診券』が交付され、無料で歯科検診を受けることが出来るのは、歯周病による早産を防ぐためです。
妊娠を考えている若い女性に、歯周病の人は少ないと思われがちですが、軽い症状も含めると実は半数くらいの女性が歯周病だと言われています。
◆歯周病のある人は、健康な人より妊娠しづらい!?
オーストラリアで、「歯周病の女性より、健康な歯ぐきを持つ女性のほうが、妊娠までにかかる期間が約2カ月間短い」という研究結果が発表されました。
歯周病が妊娠の成功率に影響するのなら、今から予防しておきたいですね。
不妊治療中に歯周病にならないためにも、毎食後の歯磨き、定期的な歯科医院でのケアを!
朝晩しか歯みがきをしない人も多いようですが、基本は毎食後! 歯ブラシに加えてデンタルフロスも使用するとより効果的です。
30才以上の日本人の、約80%が歯周病にかかっているといわれています。自覚症状がないこともあるので、まずは歯科医院でのチェックをすることをおすすめいたします。
不妊治療や妊活中の歯の悩みは当医院でお気軽にご相談ください。
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