2024.06.14子どもにとって「よく噛む」ことのメリット
2024年06月14日
赤ちゃんは生まれながらの吸啜反射(口に入ってきたものを強く吸う反射)をもちますが、噛み方は知りません。噛むことは、赤ちゃんや子どもが成長とともに習得する機能です。「よく噛んで食べなさい」とはよく言われることですが、具体的によく噛むことはどのようなメリットがあるのでしょうか?
・口周りの筋肉の発達を促し、口呼吸を防ぐ
近年子供に増えている口呼吸の原因の一つには、柔らかいものばかりを食べたり良く噛まずに食べることが挙げられます。よく噛んで食べることは、口周りの筋肉の発達を促し、自然と鼻呼吸ができるようになります。また、早食いの抑制にも繋がります。
・歯や顎の骨の発達を促し、歯並びがよくなる
よく噛むことにより顎がしっかりと発達します。顎が発達すると歯が生えてくるスペースが確保されるので、永久歯がおさまりきらずに歯並びが悪くなることを未然に防ぐことができます。
・胃や腸への負担を軽減する
子どもは大人に比べて消化機能が発達していないため、消化に時間がかかります。よく噛んで食べることは、消化酵素であるアミラーゼを含む唾液の分泌を促進し、胃腸の働きを助けることに繋がります。
・味覚の発達を促す
よく噛んでゆっくり味わうことは、味覚の発達を促します。
・脳神経を刺激する
良く噛むことにより脳神経が刺激され、脳の働きを活発にします。また、満腹中枢を刺激することにより食べすぎを防ぎ、肥満防止にも繋がります。
言葉で「よく噛みなさい」と伝えても、なかなか伝わらないこともあります。そのようなときは、ぜひ保護者の方も一緒に噛む動作を実践してみましょう。大人が思っている以上に、子どもは大人たちのことをよく見ています。また、よく噛むことを促すような食事作りも大切です。例えば、きゅうりは薄切りにせず、噛み応えのある乱切りにしたり、昆布などの少し硬い食材をあえて取り入れてみたりします。
毎日の食事を楽しく美味しく味わえるよう、しっかり噛める工夫をしていきましょう。
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