2024.12.13子どもの指しゃぶりは歯並びに影響する?
2024年12月13日
こんにちは!
今回は、子どもの指しゃぶりと歯並びの関係、また、指しゃぶりをやめるタイミングや声掛けについてご紹介します。子どもが指しゃぶりをしていると歯並びが悪くなる、と聞いたことのある方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。
指しゃぶりと歯並びの関係
指しゃぶりとは、指を上の歯の裏側(口蓋)に押しつける仕草です。中には、お母さんのお腹の中にいる頃から指しゃぶりをしている赤ちゃんもいます。指を押しつける力によって、上の前歯は上前方に、下の前歯は後下方に圧迫されます。
3歳以降も日常的に指しゃぶりをしていると歯並びに影響を及ぼすことがわかっており、次に挙げるような「不正咬合」を引き起こす原因になるといわれています。
出っ歯(上顎前突)
上の前歯に対して強い圧力がかかって前歯が前方に傾斜することを、出っ歯といいます。
開咬
奥歯を噛み合わせても、上下の前歯に隙間ができて咬みあわない状態を開咬といいます。前歯で噛むことができないため、奥歯の負担が大きくなるほか、発音や咀嚼、顎の発育などにも影響を及ぼします。
狭窄歯列弓
指を吸う力により歯列全体に圧力がかかり、歯列が狭くなることを狭窄歯列弓といいます。歯列が狭窄すると歯が生えてくるスペースが不足し、歯並びに影響しやすくなります。
指しゃぶりをやめるタイミングと声掛け
乳児期の指しゃぶりは生理的なものとして見守っていても大きな問題はありません。3歳ごろには指しゃぶりをやめられるよう、少しずつ気をつけていきましょう。
子どもは環境の変化に対する不安やストレス、寂しい気持ちを紛らわせるために指しゃぶりをするともいわれています。ちょうど3歳頃は入園などで環境が大きく変わるタイミングでもあり、一度はしなくなった指しゃぶりを再びするようになる子どももいます。
指しゃぶりの行動そのものを叱りつけてしまうと、それがストレスとなりかえって逆効果になる場合もあるため、子どもの不安やストレスを取り除けるような環境づくり、こまめなコミュニケーションを心がけましょう。一緒に目標を達成できるような前向きな声掛けなども効果的です。
このように、指しゃぶりは歯並びに影響を与える可能性があります。無理のない範囲でやめられるように促し、それでも難しい場合は歯科医院に相談しましょう。
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