2023.12.14むし歯は感染症?!
こんにちは!
お子さまの大切な歯を、むし歯にしたくはありませんよね。
むし歯とは、ミュータンス菌をはじめとするむし歯原因菌から作り出される酸によって歯が溶けることです。むし歯菌は多くの人の口の中にいる細菌ではありますが、生まれたばかりの赤ちゃんの口の中にはいません。何らかの要因によってむし歯菌に感染することで、むし歯菌はそのまま口の中に棲みついてしまうのてす。
今回は、むし歯の感染経路と、お子さまの大切な歯をむし歯から守るにために気をつけるべきポイントについてお話ししていきます。
●むし歯菌の感染経路
むし歯菌の感染経路は、人から人です。そして、その感染源となるのは子どもの養育者である父母であることがほとんどと考えられています。具体的には、食事中のスプーンやコップを共有したり、愛情表現のためにキスをしたりすることが、むし歯菌の感染の原因となります。
●むし歯菌を感染させないために気をつけるべきポイント
全ての感染経路を遮断するのはなかなか難しいことですが、いずれむし歯菌に感染してしまうとしてもなるべく遅いほうがむし歯になりにくいという研究結果も報告されています。できるだけお子さまにむし歯菌を感染させないために、気をつけるべきポイントを以下にご紹介いたします。
・食器を共有したり、咬み与えをすることは避ける
離乳食が始まる頃には、スプーンやコップを使うようになるお子さまが多いかと思います。これらの食器を、大人用と子供用できちんと区別し、使い分けることが大切です。お子さま用のスプーンで味見をしたり、大人が直接口にしたものを与える(咬み与えなど)といったことは避けるようにしましょう。
・養育者である父母が歯科検診や歯科治療を受ける
お子さまへのむし歯菌の感染を予防するためには、養育者をはじめとする家族も歯科での定期検診やクリーニングなどのメンテナンスを受け、むし歯のリスクを減らしておくことが大切です。毎日の丁寧な歯磨きはもちろんのこと、デンタルフロスや歯間ブラシなどの補助清掃用具の活用、フッ素入り歯みがき粉の使用など、むし歯菌の活動を抑えておきましょう。
今回は、むし歯の感染経路と、お子さまの大切な歯をむし歯から守るにために気をつけるべきポイントについてお話ししました。
日頃から丁寧なセルフケアと歯科での定期検診の受診を心がけ、ご自身とお子さまのお口の健康を守りましょう。
お子さまのむし歯予防についてご不明な点などございましたら、お気軽に「いちば歯科医院」までご相談ください。
2023.11.20妊娠中の歯科レントゲン撮影は大丈夫?
こんにちは!
歯科医院での治療や定期検診時には歯のレントゲンを撮りますが、妊娠中はお腹の赤ちゃんにレントゲンの影響がないか不安に思われる方もいらっしゃるのではないでしょうか?
今回は、妊娠中に歯科レントゲンを撮っても大丈夫なのか?ということについてお話ししていきます。
●歯科レントゲン撮影の必要性
歯科においてむし歯や歯周病をはじめとする様々な疾患を診断するにあたり、レントゲンでの透過画像が欠かせません。むし歯の広がり具合や、被せ物の下のむし歯、歯周病の進行状況、歯の根の状態など、お口の中を目視するだけでは判断できないことがたくさんあるからです。したがって、安心・安全に正確な治療を受けるには、歯科レントゲン撮影が不可欠といえるでしょう。
●歯科レントゲン撮影での被ばく量
「放射線」や「被ばく」と聞くととても恐ろしいもののように感じますが、歯科用レントゲンやCTの被ばく量はごく僅かなので、健康被害を及ぼすようなものではありません。そもそも、私たちは日常生活においても知らず知らずのうちに放射線を受けており、日本の平均では1人あたり年間2.1mSv(ミリシーベルト)、世界平均では1人あたり年間2.4mSvといわれています。歯科レントゲン撮影での被ばく量はそれぞれ1枚あたり、お口と顎全体のレントゲン(パノラマ)で0.03mSv、歯の小さなレントゲン(デンタル)では0.01mSv、歯科用CTでの撮影は0.1mSvです。
●妊娠中の歯科レントゲン撮影は大丈夫?
結論からいうと、妊娠中の歯科レントゲン撮影は特に問題ありません。歯科レントゲン撮影による被ばく量は、自然被ばく量と比べてもごく僅かで、安全性は確保されているといえるでしょう。レントゲンを撮らないことによって歯科疾患の発見が遅れ、それにより症状がいずれ進行したり、最悪の場合に細菌感染などにより胎児に影響が出るリスクがあることを思えば、レントゲン撮影をすることで正確な診断・治療ができることのほうが患者様にとって有益であると考えられます。レントゲンを撮影する際は、放射線防護衣を必ず着用し、被ばく量を最低限に抑えましょう。
妊娠中であっても、歯科検診や歯の治療はお口の健康を守るためにとても大切です。
ご不明点やご心配な点がある場合は、ぜひ「いちば歯科医院」までお気軽にご相談ください。
2023.08.14歯周病と不妊との関係
妊活・不妊治療中は赤ちゃんを授かるために食事や睡眠、運動に気をつけているものの、デンタルケアは手つかず、そんな人も多いのではないでしょうか?
実は、見落としがちなお口のトラブルが、妊娠を遠ざけている可能性もあるのです。
この記事は歯周病など、注意が必要な歯のトラブルと体への影響、そしてその予防策を紹介します。
歯周病とは歯ぐきが歯垢に含まれる細菌に感染して、はれたり、出血したりする病気で、症状が進行すると歯を失うこともあります。歯周病は自然治癒することがありません。
以前から妊婦さんが歯周病に罹っていると早産や低出生体重児が発生する可能性が高くなることが知られています。妊娠すると、女性ホルモンのエストロゲンや黄体ホルモンの分泌量が多くなるので、高エストロゲン・黄体ホルモン環境を好む歯周病菌が増加するのです。
この歯周病菌がプロスタグランジンという子宮収縮作用を持つ物質を発生させ、早産や低出生体重児の発生につながってしまうのです。
妊娠すると、自治体によりますが、母子手帳と一緒に『妊婦歯科健診受診券』が交付され、無料で歯科検診を受けることが出来るのは、歯周病による早産を防ぐためです。
妊娠を考えている若い女性に、歯周病の人は少ないと思われがちですが、軽い症状も含めると実は半数くらいの女性が歯周病だと言われています。
◆歯周病のある人は、健康な人より妊娠しづらい!?
オーストラリアで、「歯周病の女性より、健康な歯ぐきを持つ女性のほうが、妊娠までにかかる期間が約2カ月間短い」という研究結果が発表されました。
歯周病が妊娠の成功率に影響するのなら、今から予防しておきたいですね。
不妊治療中に歯周病にならないためにも、毎食後の歯磨き、定期的な歯科医院でのケアを!
朝晩しか歯みがきをしない人も多いようですが、基本は毎食後! 歯ブラシに加えてデンタルフロスも使用するとより効果的です。
30才以上の日本人の、約80%が歯周病にかかっているといわれています。自覚症状がないこともあるので、まずは歯科医院でのチェックをすることをおすすめいたします。
不妊治療や妊活中の歯の悩みは当医院でお気軽にご相談ください。
2023.07.18妊活中・不妊治療中の方に向けた歯科治療について
こんにちは!
当院では病院に通っているわけではない妊活中の方を含めた不妊治療中の患者様のために、安心して歯科治療を受けてもらえるように歯科治療専門外来を作りました。
- 不安なく受けられる歯科治療
不妊治療中に病院から配布される「よくある質問」の中に歯科治療に関する質問がありますよね。
『緊急の場合は歯科医師と相談』と書かれていたり、実際に先生に質問をすると『歯科の先生と相談して治療をしてください』と言われてしまうことが多いとよく耳にします。
歯科の先生と相談をしようと思い質問をすると、『薬や治療が大丈夫か産婦人科の先生に聞いてください』と言われてしまったり、当たり障りない治療で終わってしまうこともあります。
患者様は緊急性のある治療がどれなのか分かりませんし、歯科医師も何かあったら困るからと積極的になれません。
自分自身が4年間不妊治療をしていた経験があるので、自分の経験を活かして不安なく不妊治療中の歯科治療ができるようにしたいと思うようになりました。
- 診療の流れ
不妊治療の内容に合わせて歯科治療の計画を立てていきます。
妊娠を希望している方はレントゲン、投薬、麻酔に関しての資料を見ていただきながらご説明し、患者様ご本人と相談の上決定していきます。
また、治療のアシスタントを含めたスタッフは担当を決めて対応し、治療のたびにスタッフが変わらないようにしております。
- 妊活中に歯科検診が必要な理由
・母親に虫歯があると子どもの虫歯リスクも上がる
出産直後の赤ちゃんのお口の中には、虫歯菌(ミュータンス菌)が存在しません。
しかし、母親に虫歯があると唾液を介して赤ちゃんの虫歯リスクが上がるといわれています。これから生まれてくる子どもの虫歯を防ぐためには、まずお母さんの虫歯を治し、口腔環境を整えておくことが大切なのです。
・歯周病が胎児に影響を及ぼすことも
近年では、歯周病が胎児の健康状態に悪影響を及ぼす可能性があることが分かっています。
母体が歯周病にかかっていると、早産や低体重児出産のリスクを高める恐れがあります。そもそも女性は妊娠するとホルモンバランスの影響で、より歯周病にかかりやすくなってしまいます。
歯周病を予防・治療するためにも、できるだけ妊娠前に歯科検診を受けておきましょう。
・妊娠すると治療に通いにくい
歯科治療は妊娠してからでも受けることができますが、安定期(16週~)までは控えたほうがいいといわれています。また、つわりがひどいときや、お腹が大きくなったときは、治療そのものが困難になることも。
体力的にも余裕のある妊娠前に治療しておいたほうが安心です。
妊活中や不妊治療中は、いろいろと心配になったり不安な気持ちがわいてくるものです。
そんな時は、ぜひお気軽に「いちば歯科医院」へご相談下さい。
2023.06.16子どものおやつ、適量は?
子どもにおやつをねだられるけど、どれくらいまでなら食べさせていいのだろう…と悩んだ経験はありませんか?
むし歯のリスクもありますし、心配ですよね。
おやつを通して、適切な食育をしていくことで、栄養学的にも、歯科的にも健康に子どもを育てていくのが重要です。
規則正しい食習慣や、よく噛むことを学ばせることで、歯の病気になりにくくすることができます。
ここでは、おやつの目的や注意点などについて紹介していきます。
・おやつの目的
おやつは、間食ともいいます。
間食という呼び名の通り、食事の間にとるものです。
食事の間隔は、4〜5時間が適切なのですが、6〜7時間や、それ以上開いてしまう日もあるでしょう。
そんな時に、夕食を食べすぎないためにとるのが間食、おやつなのです。
・おやつの量
おやつというと、グミやキャンディなどのお菓子を思い浮かべる方も多いと思います。
ですが、お菓子はなんといってもエネルギー(カロリー)が高いです。
おやつを食べすぎて、夕食が食べられなかったり、カロリーを気にするあまり食べなさすぎて夜食をとってしまったりするのはよくありません。
おやつの量は、だいたい、1日に200キロカロリー程度が適切だとされています。
お菓子だけでなく、果物などもあげることで、健康的におやつを食べられるでしょう。
・200キロカロリーってどのくらい?
200キロカロリーと言われても、だいたいどのくらいかわからない…そんな方もいらっしゃると思います。
おせんべい3〜4枚、ポテトチップス2分の1袋程度、どら焼き1つくらいが200キロカロリーです。
このくらいなら、夕食に影響も出ず、夜中にお腹が空いてしまうことも防げるかと思います。
・おやつの選び方
まずは、前述したエネルギー量。
だいたいどの食品にも、エネルギー量は記載されているので、よく確認してから選ぶようにしましょう。
次に、糖質や脂質の量。
エネルギーが低くても、糖質や脂質をとりすぎると肥満などが起こります。砂糖が多いとむし歯のリスクも増えてきます。
そのため、糖質や脂質の量にも気をつけながら選ぶのがよいです。
個包装になっているものを選ぶと、食べ過ぎも防ぎやすいでしょう。だらだら食べていると、むし歯のリスクが高まります。
やわらかいものばかりでなく、硬いものも選ぶと、歯や口の筋肉が鍛えられるという効果が期待できます。
・おやつを食べた後は…
おやつを食べた後は、必ず歯磨きをしてください!
適切な量のおやつを食べても、歯磨きをしなければ、むし歯になってしまいます。
だらだら食べず、食べた後歯磨きをすることで、むし歯のリスクは大きく減らすことができます。
・さいごに
おやつは、お子さんと親御さんの絆を深める大切な時間でもあります。
果物の皮を剥いてみたり、ホットケーキなどを焼いてみたり、といった経験も培うことができるでしょう。
生活習慣病であるむし歯や歯周病と、肥満との間には大きな関係があるので、肥満も防ぎつつ素敵なおやつの時間を過ごしましょう!
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