IDIA ハワイ大会
2020年04月16日
先月になりますが、
3/5〜9まで ホノルルで開催されたIDIA ハワイ大会に出席してきました。
IDIAとは International Dental Implant Association の略で
国際歯科インプラント学会のことです。
5年前も同学会に出席し、
その時にはインプラント認定医を取得しました。
今回は『 tissue management surgery course 』 を受講し、歯周外科認定医を取得してきました。
学会が行われた モアナサーフライダー ウエスティンリゾート&スパ
ワイキキビーチに面したロケーション最高のホテルです。
学会前日入りで、学会日程表と記念撮影
1日目 受講コースが行われた会場
tissue management (ティッシュ・マネージメント) とは 歯肉や粘膜等の口腔内の軟組織をコントロールすることです。
なぜそんなことが必要かというと、
歯が抜けたまま長期間放置しているとその部分の歯肉が凹んで汚れがたまりやすくなったり
不適切なブラッシングを習慣的に続けていると歯茎が下がってきて歯が長くなったり
色々不都合なことが起きてきます。
《軟組織の異常の例》
凹んだ歯茎
歯茎が下がって長くなってしまった歯
さらに、インプラントを長期間にわたって安定させるためには、その周囲に丈夫な歯肉が必要と言われており、
もともと歯肉が薄い人やほとんどない人は、歯肉を厚くしたり移植したりする必要があるわけです。
このように、天然歯にとってもインプラントにとっても、歯肉の厚みや位置、形態を正常にすることは、健康に機能させる上で重要なんです。
セミナー会場
セミナープログラムです。
1、講義
2、筆記試験
これに合格しなければ認定医はもらえません。
無事合格しました(●´∀`●)
3、実習
実習では主に、以下の3つの手術のトレーニングを行いました。
Apically Positioned Flap (歯肉弁根尖側移動術)
Free Gingival Graft (遊離歯肉移植術)
Connective Tissue Graft (結合組織移植術)
実習を終えて、同じコースを受講した先生方と
2日目
歯周病治療やインプラントで世界的にも有名な先生方の講演を聴きました。
日本からは大口式インプラントの創始者である大口弘先生が講演をされました。
普通、インプラントはドリルを使って骨に穴を開け、その穴に埋入していくんですが、
大口式はドリルを使わずに、細い針を骨に刺しその穴を徐々に広げていくという方法でインプラントを埋入するという画期的な治療法です。
もともと骨の厚みが薄い日本人向けのインプラント治療と言われており、当院でも今後導入を考えていこうかなと思いました。
2日目の夜は表彰式とサーティフィケイト授与が行われました。
IDIA主宰の Drアラン・ガーグと記念撮影
今回のハワイ大会で友達になった先生方と
いつもそうですが、こういう大会に出席するとやはりモチベーション上がりますね。
頑張っている他の先生方を見て「俺も負けてられへん!」と常に刺激になります。
自分を成長させてくれる環境をこれからも大事にしていこうと思います。