予防歯科
むし歯や歯周病の予防は、
プロケアとセルフケア
どちらも重要です!
プロケア
セルフケア
「予防歯科」とは、むし歯や歯周病になってからの治療ではなく、なる前の予防を大切にすることです。
当院では、2〜3ヶ月毎の定期検診を推奨しております。
歯の健康を保つには、患者さん自身が日々行う「セルフケア」と、歯医者さんで行う定期的な「プロフェッショナルケア」があり、ふたつのうちどちらが欠けても歯の健康を保つことは難しくなるのです。
定期検診と将来残る歯の数
定期検診は将来残る歯の本数に大きく関係します。グラフから見てわかるように、定期検診を受けない方は80代に入るとほとんど歯が残っていません。定期検診を受けている方と比べると、その差は歴然としています。
定期検診に通うと歯は残していける
歯を失う理由は年齢ではなく、定期検診を受診しているか、受診していないかがもっとも大きく影響しています。
予防歯科先進国として知られている、スウェーデンやアメリカは定期的なメンテナンスの受診率が80%を超えているのに対して、日本の受診率はたったの2%です。
80歳での歯の残存率もスウェーデンが20本、日本は8本という結果が出ています。
このように、定期検診に通うとより多くの歯を残すことができるのです。
お口の健康をみなさんと一緒に守っていくのが歯医者さんです。
多くの歯を残していけるように定期検診を受けましょう。
栄養療法と予防
人間は食べたものからできており、毎日の食事は私たちの健康に大きく関係しています。
歯や歯ぐき、唾液や歯槽骨などお口の健康も同じです。歯ぐきなどの組織は、ほとんどコラーゲンからできており、そのコラーゲンはビタミンCとタンパク質から生成されます。
- 普段がんばって歯を磨いているのに、なかなか歯ぐきからの出血が治らない。
- 口内炎が出来やすい。
- 歯ぎしり、食いしばりがある。
などのお口の中のトラブルが、実は栄養状態が原因で起きているかもしれません。
希望された方には、そういったお口のトラブルに以下のような栄養療法でアプローチを行っています。
- 管理栄養士による、毎日のお食事からの情報をもとにした栄養指導
- 血液検査をもとに体に不足している栄養素の分析
- ビタミン点滴
気になるかたはスタッフにいつでもお声がけください。
当院で行っている
定期検診の内容
歯周病の検査
歯周病とは歯を支える骨が溶けて、進行すると歯が揺れて抜けていったり、抜歯しないと行けなくなる疾患です。歯が失われる原因の第1位でもあります。初期の段階では自覚症状がほとんどないため、定期的な検査が重要です。
専用の器具で歯周ポケットの深さを測って、骨や歯ぐきの状態を調べたり、レントゲンを撮って歯を支えている骨の範囲を調べていきます。
口腔内写真の撮影
歯肉の状態、歯並びの確認、実際に患者様に口腔内の状態を見てもらう、など現状記録のためにお写真をいただいています。
位相差顕微鏡での
細菌検査
歯周病の原因はお口の中の歯周病菌です。
その歯周病菌が自分の口の中にいるのか、またどれくらいの数がいて活動性があるのかを、顕微鏡を使って自分の目で確認することができます。
歯の状態によってお薬や歯磨きの処方、歯磨き指導を行います。
歯磨き指導
子どもだけでなく、大人の方にも歯磨き指導を行います。時間をかけて磨いているという方も歯ブラシや歯間ブラシが効果的に行えていないと、磨き残しが発生します。歯科衛生士が患者様お一人おひとりの状況に合った提案をし、毎日のセルフケアをサポートしていきます。
スケーリング
セルフケアでは取りきれないプラークや歯石を、専用の機械や器具を使って除去していきます。特に歯垢が石灰化した歯石は、固く歯の表面に付着し歯ブラシでは取ることができません。
また歯周ポケットが深くなると、ポケット内に固い歯石がついたり汚れが溜まりやすくなります。ご自身ではほとんど清掃が行き届かない場所です。これを放っておくと歯周病進行のリスクが高まるため、歯周ポケット内のスケーリングも必要不可欠です。