高濃度ビタミンC点滴療法 認定医取りました!
2020年12月12日
先月になりますが、
11/8(日)に東京で高濃度ビタミンC点滴療法の認定医講習と認定医試験がありました。
点滴療法には以前から関心があり、いずれ当院でも導入していきたいと考えていました。
それで今年の夏から本格的に勉強し始め、セミナーもいくつか受講し、しっかり勉強して試験に臨みましたが、思ったより難しく手応えがない状態で試験終了‥‥
試験結果が出るまで1ヶ月だったんですが、この1ヶ月がなんとも長い‥‥
ふと試験のことを思い出すと、落ちたらまた1年後か〜 とブルーになりながら過ごしていたところ
ついに
先日、合格証と認定医証が届きました
良かった〜〜 (;▽;)/
歯科でビタミンC点滴をする理由
なんで歯医者で高濃度ビタミンC点滴なん?と思う方も多いと思います。
簡単に説明すると、歯周病や根尖病変をはじめとする口腔内疾患は口の中だけが原因で起こっているのではないからです。
つまり口腔に限局した治療だけでは原因治療にならない、口腔と全身は同一という考えが新しい歯科治療の概念として重要だからです。
体には病気を治そうとする力がありますが、様々な要因でその力が鈍り、感染に対する防御力が低下した結果、歯周病が進行しやすくなったり、治療してもまたすぐ再発するなどの問題が起きてきます。
その要因としては、不規則な生活習慣、過度の飲食、タバコ、ストレス、運動不足などで、こういったものが体をサビさせていくわけです。
ビタミンC はサビた体を元通りにするのにものすごい威力を発揮します。
お口の中を健康にするためにはまず体を健康にしようということなんです。
体がサビるとは?
口腔疾患のリスクを高める全身的な要因としては様々なものがありますが、その一つに「炎症体質」というものがあります。
この体質の患者さんは、歯周病がなかなか治らない、抜歯した後の傷が膿む、根管治療が長引いたり不快な症状が消えにくいなど歯医者泣かせの経過を辿ることが多いんです。
炎症体質を語る上でキーワードとなるのが「活性酸素」です。
活性酸素は体に必要なものですが、増えすぎると自分の細胞を攻撃し、病気や老化をもたらします。
つまり体がサビるとは、活性酸素が過剰になっている状態 のことを指します。
病気になりやすい状態とも言い変えることができます。
ビタミンCの抗酸化力
人間の体には活性酸素を除去するために抗酸化機能がそなわっていますが、先にも述べたタバコ、ストレスなどの要因でその作用が鈍ってしまい炎症体質になるのです。
そこで! ビタミンCの登場です!
ビタミンCは増えすぎた活性酸素を除去してくれる優れた抗酸化物質です!
人間はビタミンCを作り出すことができませんので、食物やサプリメントなどで摂取する必要があるのですが、点滴をすると経口摂取のなんと6倍以上の血中濃度を得ることができます。
これは食事やサプリでは絶対不可能な濃度で、ビタミンCの抗酸化作用を最大限に引き出す方法なんです。
当院での導入は2021年2月以降を予定しています。
ビタミンCの抗酸化作用で体を健康にし、それをお口の健康につなげていきましょう。
ビタミンCには他にもすぐれた作用がたくさんあります。
それについてはまたブログで書かせていただきます。