肥満予防と歯磨き
2022年05月29日
こんにちは
いちば歯科医院 院長の市場亮志です。
今回は歯磨きと肥満予防の関係についてお話しします。
歯磨きは、虫歯や歯周病予防などの為だけにするものだと思っていませんか?
実は近年、ダイエットにも効果があることが注目されつつあります。 我慢しないでダイエットができるとしたらうれしいですよね。しかし、それはなぜなのでしょうか。
歯磨きと歯周病、ダイエットとの関係をまとめてみました。
・炭水化物の摂りすぎを防ぐ
・濃い味付けのされた食べ物の食べ過ぎを防ぐ
・無駄食いの防止
・歯周病を防ぐことが糖尿病を防ぐことにもなる
【 炭水化物の摂りすぎを防ぐ 】
歯が歯周病になり、固いものが食べられなくなると、必然的にあまり噛まなくても食べられるお米やパン、麺類を食べる機会が増えます。
しかし、お米や小麦などには炭水化物が多く含まれます。
低糖質ダイエットがあるように、炭水化物の摂りすぎは肥満に繋がります。
また、噛まないことで早食いになり食べ過ぎになりがちですが、歯が健康ならしっかり噛むことができ満腹中枢も刺激されますので、それによって食べ過ぎを防ぎ、ダイエットにも繋がります。
【 濃い味付けのされた食べ物の食べ過ぎを防ぐ 】
十分に歯磨きをして、口腔内を清潔にしないと、舌苔が生じやすくなります。すると、舌にある味覚を感じる味蕾の働きを妨げるため、濃い味付けのものを好みやすくなってしまいます。
また、濃い味付けのものばかり食べていると様々な病気を引き起こす原因にもなります。
これは、歯磨きとセットで適度な舌磨きをすることで防ぐことができます。
【 無駄食いの防止 】
食後の歯磨きを習慣化することで、「歯磨きをした後に食べるとまた歯磨きしないといけない」という心理にさせ、食事以外で食べるのを防ぐことができます。
歯磨きの習慣化だけで、虫歯や歯周病など口腔内のトラブルを防ぎ、ダイエットにも繋がるなんて、お得な話ですね。
【 歯周病を防ぐことが生活習慣病を防ぐことにもなる 】
「歯周病を防ぐことがどうして生活習慣病を防ぐことにもなるの?」と思われたかも知れません。
歯周病も生活習慣病のひとつではありますが、歯周病から同じく生活習慣病の糖尿病や脂質異常症を引き起こす原因になります。
例えば、歯周病菌はインスリンの働きを弱めてしまうため、糖尿病にかかりやすくなってしまいます。
(歯周病と糖尿病の関係については過去のブログでも触れています)
⬇︎
https://www.icb-6480.com/tips/1598.html
食事をよく噛まない+濃い味付け+歯周病菌によってインスリンの働きが弱くなれば、「歯周病と肥満」から「歯周病と糖尿病」に進行してしまう可能性があります。
こうならないためにも、歯磨きはとても大事なものだと思えてきますね。
最後に、歯周病は食後の歯磨きで防ぐことができる病気です。
また、「口腔内の健康が、体の健康に繋がる」とも言われています。
近年では、10歳以上の子どもの2人に1人は歯周病の初期段階とも言われています。
歯磨きをして、健康な体で楽しい生活を送りたいですね!