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親知らずのトラブル

2022年09月22日

こんにちは
医)いちば歯科医院 院長の市場亮志です。

いつも「歯の豆知識」を読んでくださりありがとうございます。

今回は親知らずについて解説します。

 

<親知らずとは?>

一般的には、親知らずと呼ばれていますが、「智歯」や、「第三大臼歯」とも呼ばれます。

1番奥に生えてくる永久歯のことです。

◎親知らずはいつ生えるの?

個人差がありますが、10代後半から20代に生えてくる人が多いです。

◎親知らずが生えてこないが、どうしたらいいの?

親知らずがない人もいるので、気になるようでしたら受診してみてください。

全てない人もいれば、一部だけない人、親知らずが歯肉に埋まったまま出てこないという人もいます。

全てある場合は、上下左右に1本ずつで4本生えてきます。

 

<親知らずによって引き起こされるトラブル>

親知らずが真っ直ぐ生えてきて、他の歯や歯茎などになんの影響も与えなければ、問題になりません。

しかし、何か影響を与えてしまう場合は、抜歯が必要になります。

それでは、考えうる影響について紹介します。


◎むし歯

親知らずの生え方によっては、歯ブラシが届きにくくなるため、虫歯のリスクが増加します。

親知らずと、親知らずの1つ手前の歯の隙間に汚れがたまりやすくなります。

親知らずがむし歯になった場合、親知らずを抜歯すれば大丈夫ですが、手前の歯は抜くわけにはいきませんので、よく注意することが大切です。

 

◎歯肉の炎症

親知らずの生え方が悪いと、歯と歯肉の間に食べかすなどがたまりやすくなり、親知らずの周りが不衛生になります。

これにより、親知らずの周りの歯肉に炎症が起こってしまいます。

歯肉の腫れや痛みを生じ、重症化すると口が開けにくくなったり、顔の腫れが起きたりします。

 

◎歯根の吸収

手前の歯の根っこが溶けてしまうことがあります。

これが進むと、親知らず以外の歯も抜かなければいけなくなることがあります。

 

◎口臭

親知らずの周りが不衛生で、食べかすなどが溜まっていると、口臭の原因になり得ます。

 

<親知らずの抜歯>

親知らずが真っ直ぐ生えた場合には、他の歯と同じように抜歯をします。

しかし、親知らずは生え方が悪いことが多いため、抜歯が普通よりも難しくなります。

骨を削るなど、外科的な手術が必要になってくる場合もあります。

 

 

 

 

◎抜歯の際の痛み

上顎は、麻酔が効きやすいためほぼ痛みはありません。下顎は効きにくいことがあるため、十分に麻酔を効かせてから抜歯を行います。

抜歯時の痛みは、親知らずの生え方や抜歯にかかる時間により異なります。

通常の親知らずの抜歯では、時間が短いため、痛みを感じにくいです。
外科的手術が必要で時間がかかる場合は、麻酔が切れてくると手術中に痛みを感じますが、麻酔を追加することで痛みを和らげることができます。

どちらの場合でも、麻酔が切れた後は痛みが生じます。

痛みの程度は、抜歯方法により異なり、抜歯後3~7日程度、痛みが続く場合もあります。

ですので、鎮痛剤を服用して痛みをコントロールします。

痛みが継続する場合には歯科医院に相談することをおすすめします。

 

<最後に>

親知らずによるトラブルが起きた際は、すぐに歯科医院に行ってください。

他の歯に影響を与えてしまうこともあるので、不安になった段階で受診するのをおすすめします。

当院では患者様の治療に最適な治療法をご提案させて頂いております。受診する際はぜひ、いちば歯科医院へお越しください。

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