シーラントでお子さまの歯をむし歯から守りましょう
2023年05月01日
こんにちは!
医)いちば歯科医院 院長の市場亮志です。
今回は、お子さまの歯をむし歯から守るシーラントについてご紹介します。
むし歯予防として小児歯科で行われる処置のひとつに、シーラントがあります。シーラントとはどのような処置なのでしょうか?
シーラントとは
シーラントとは、奥歯の溝を物理的に埋めることでむし歯を予防する方法です。
むし歯を予防する一定の効果があることも数多く報告されており、4年以上で約60%のむし歯を予防する効果があるともいわれています。また、フッ素塗布と併用することでさらに効果が増すという研究結果もあります。
シーラントの特徴
シーラントのメリットと気をつけるべき点を以下にご紹介します。
·シーラントのメリット
奥歯は溝が深いため歯ブラシの毛先が届きにくく、磨いたつもりでも汚れが落とし切れないことはよくあります。小さなお子さまの場合は特に、むし歯になるリスクが最も高い歯です。奥歯の溝を予め埋めておくことで、むし歯になるリスクを軽減できることがシーラントの最大のメリットです。
シーラントは、歯を削ったり痛みを伴うような処置ではありません。処置時間も15~30分程度と短く済むので、小さなお子さまでも安心してお受けいただけます。特に、6歳臼歯といわれている永久歯の生え始めはむし歯になりやすいので、ぜひ歯科医院でシーラントの処置を受けましょう。
·シーラントで気をつけたいこと
シーラントは永久にその効果が続くものではありません。特に奥歯はものを噛んだりする際に大きな役割を果たす歯なので、取れたり欠けたりすることはよくあります。シーラントが取れたり欠けたりしたままにしておくとむし歯のリスクは高まってしまうので、定期的に歯科医院でチェックをしてもらい、必要に応じて再処置するようにしましょう。
また、シーラントをしたから歯を磨かなくても大丈夫!ということではありません。自分では気づかないほどのシーラントの僅かな欠けと歯のすき間からむし歯になるようなこともあります。その場合、残っているシーラントでむし歯が隠され、知らないうちにむし歯が進行していた、ということにもなりかねません。シーラントの処置をしたあとも、毎日の丁寧な歯磨きを心がけましょう。
このように、シーラントはしっかりとメンテナンスをすることでむし歯を予防してくれる大変有効な処置です。ご希望の方は、お気軽に当院までご相談ください。