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永久歯への生え替わりQ&A

2023年11月27日

こんにちは、
医療法人志尊会いちば歯科医院 理事長の市場亮志です。

子どもの歯である乳歯は、成長とともに永久歯(大人の歯)に生え変わります。「いつ頃抜けるの?」「順番がおかしい気がするけど大丈夫?」など、保護者の方にとって気がかりなことが多い時期でもあります。今回は、生え変わりの基本を分かりやすくQ&A形式でまとめました。

乳歯と永久歯の本数は?

乳歯は上下10本ずつ、合計20本。生後5~6か月頃に生え始め、3歳頃までにほぼ生えそろいます。永久歯は親知らずを含めると32本ですが、親知らずは生えてこない場合もあり、その場合は28本となります。

乳歯は小さく柔らかいのでむし歯になりやすく、永久歯へのバトンタッチを考えてもしっかりケアが大切です。


乳歯から永久歯へ、生え変わりはいつ頃?

一般的には6歳頃から始まり、12歳頃までに完了します。ただし成長には個人差が大きく、前後しても心配いりません。早く始まる子もいれば、小学校高学年になってから本格的に始まる子もいます。

この時期は“乳歯と永久歯が混ざり合う状態(混合歯列期)”のため、すき間が出たりガタガタに見えることがありますが、多くは成長とともに改善します。

むし歯や歯肉炎になりやすい時期なので、仕上げ磨きは引き続き丁寧に行いましょう。


生え変わりの順番は?

最初は下の前歯(中切歯)から。
同時期に「6歳臼歯(第一大臼歯)」が一番奥に生えてきます。この歯はとても噛む力が強く、一生の土台となる大切な歯です。

その後は
下前歯 → 上前歯 → 小臼歯 → 犬歯 → 第二大臼歯
という流れで進むことが多いです。
12歳頃にはすべて永久歯に生え変わり、さらに10代後半~20代前半で親知らずが生えてくることがあります。


乳歯が抜ける前に永久歯が顔を出してきた!大丈夫?

特に下の前歯でよく見られる「二重歯列」。
乳歯の根が十分に溶けず、永久歯が内側から生えてしまうことで起こります。

◎乳歯がグラグラしている → 自然に抜けることが多い
◎しっかりしていて抜ける気配がない → 早めの歯科相談を

放置すると歯並びに影響する場合もありますので判断が重要です。


生え変わり時期に気をつけたいこと

・奥歯の溝のむし歯に注意
・歯ぐきの炎症(腫れ・強い痛み)は早めに受診
・指しゃぶり・口呼吸・頬杖の癖は歯並びに影響
・フッ素塗布やシーラント(溝の予防処置)も有効

また、歯の生える場所や向きに異常があれば、早期に小児歯科や矯正歯科に相談することで将来的な負担を軽減できます。


まとめ

生え変わりは、お子さまの成長を実感できる大切なステップです。不安に感じることがあれば、自己判断で様子を見るよりも歯科医院でチェックすることをおすすめします。毎日の仕上げ磨きの中で変化を観察し、むし歯ゼロのまま永久歯へバトンタッチできるようサポートしていきましょう。


 

 

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